飛行機の手荷物で気をつけること|モバイルバッテリーとスプレー缶
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最終確認:2026年10月4日(制度やサービスの情報は、この日に公式サイトで確かめました)
飛行機の旅では、ふだん何気なく使っているモバイルバッテリーやヘアスプレーにも、機内に持ち込めるか、預けられるかの決まりがあります。
とくにモバイルバッテリーは、2026年4月24日から、機内に持ち込める個数や、機内での充電について新しいルールが加わりました(国土交通省)。
この記事では、国土交通省と政府広報オンラインの案内をもとに、国内線で気をつけたい品目と、航空会社の案内で確かめることを整理します。
※旅行記ではありません。観光庁など公式の情報をもとに、旅の準備に役立つことをまとめています。決まりや条件は変わることがあるので、最新の情報は記事の最後にある公式ページで確かめてください。
旅のもくじ
- 「機内持ち込み」と「預け入れ」のちがい
- モバイルバッテリーの新しいルール
- 予備の電池・スマホ・ヘアアイロン
- スプレー缶と、化粧品・お酒などの液体
- ライター・マッチと、身近な持ち込めないもの
- 航空会社の公式の案内で確かめること
1. 「機内持ち込み」と「預け入れ」のちがい
空港に持っていく荷物は、次の2つに分かれます(国土交通省)。
| 種類 | どんな荷物か |
|---|---|
| 持込み手荷物 | 機内に直接持ち込み、身につけたり持ち歩いたりする荷物。収納棚や座席の下に入れるものも含む |
| 預入手荷物 | 搭乗の前に、航空会社のカウンターや自動の手荷物預け機で預ける荷物 |
航空法では、爆発のおそれがあるものや燃えやすいものなどを「危険物」として、飛行機で運ぶことを禁止しています。ただし、危険物の中には、決められた条件を守れば、持ち込みや預け入れができるものもあります。国内線と国際線ではルールがちがうため、この記事では国内線の決まりを中心に説明します。
2. モバイルバッテリーの新しいルール
国内外で、機内のモバイルバッテリーから煙や火が出る事例が起きています。国際基準の緊急の改訂を受けて、国土交通省は2026年4月24日から新しいルールを適用しました。いまのルールは次の7つです。
| ルール | 内容 |
|---|---|
| 1. 預けない | 預ける荷物に入れるのは禁止。機内に持ち込む |
| 2. 160Whまで | ワット時定格量が160Whをこえるものは持ち込めない |
| 3. ショートを防ぐ | 端子に絶縁テープを貼る、ケースや袋に入れる、ほかのバッテリーや金属と同じ袋に入れない |
| 4. 収納棚に入れない | 座席上の収納棚ではなく、座席ポケットなど手元に置く |
| 5. 2個まで(新) | 機内に持ち込めるのは2個まで |
| 6. 機内で充電しない(新) | 機内の電源などからモバイルバッテリーに充電しない |
| 7. 機内で使わない(新) | モバイルバッテリーからスマホなどに充電しない。充電は機内に備え付けの電源で |
国土交通省は、1〜3と5・6に違反すると、航空法により罰則が科される可能性があるとしています。
ワット時定格量(Wh)は、電池にためられる電気の量を表す数字です。表示がないときは「定格容量(mAh)×定格電圧(V)÷1,000」で計算できます。国土交通省の資料の例では、27,000mAh・3.7Vの製品は99.9Whです。Whの表示がない製品もあるので、心配なときは前もってメーカーに確かめておくと安心です。
航空会社によっては、さらに厳しいルールを決めていることがあります。国土交通省は、各航空会社の指示に従うよう求めています。
3. 予備の電池・スマホ・ヘアアイロン
カメラのバッテリーなどの予備のリチウム電池も、預けられず、機内に持ち込みます。持ち込める数は次のとおりです(政府広報オンライン)。
| 予備の電池のWh | 機内持ち込み |
|---|---|
| 100Wh以下 | 個数の制限なし |
| 100Wh超〜160Wh以下 | 2個まで(100Wh超のモバイルバッテリーを持ち込むときは、あわせて2個まで) |
| 160Wh超 | 持ち込めない |
リチウム電池が入ったスマホやパソコン、ワイヤレスイヤホンなどは、持ち込みも預け入れもできます。預けるときは、電源を完全に切り(スリープは不可)、ケースや衣類で守って、固いスーツケースに入れます。
コードレスのヘアアイロンなど熱を出す電子機器は、電池を取り外せない、または熱を出す部分と電池を分けられない場合は、持ち込めません。電源を切る、ロックをかけるだけでは足りません。取り外した電池は預けられないので、機内に持ち込みます。コンセント式なら、持ち込みも預け入れもできます。
また、国土交通省の代表例の表では、ナトリウムイオン電池(それを使ったモバイルバッテリーを含む)は、持ち込みも預け入れもできないとされています。
4. スプレー缶と、化粧品・お酒などの液体
国土交通省の「危険物の代表例」(2026年4月24日更新)では、主に次のように決めています。
| 品目 | 持ち込み | 預け入れ | 量などの決まり |
|---|---|---|---|
| 化粧品類(ヘアスプレー、日焼け止め、制汗スプレーなど)・医薬品類 | ○ | ○ | 1容器0.5L(0.5kg)以下、1人あわせて2L(2kg)以下 |
| そのほかのスプレー缶(燃えやすいガスや毒性のガスを使わず、ほかに危険性がないもの) | ○ | ○ | 上と同じ。化粧品類・医薬品類とあわせて数える |
| 熊よけスプレー、ペッパースプレー、催涙スプレー | × | × | - |
| お酒(アルコール度24%以下) | ○ | ○ | 売られている容器のまま |
| お酒(24%をこえ70%以下) | ○ | ○ | 1人5Lまで。売られている容器のまま |
| お酒(70%をこえるもの) | × | × | - |
ガスが入ったスプレーは、中身がもれないよう、キャップなどで噴射口が押されないようにしておきます。漂白剤やカビ取り剤、「塩素系」「混ぜるな危険」と書かれた洗剤は、持ち込みも預け入れもできません。国際線では、これとは別に液体の持ち込みの制限があります。
5. ライター・マッチと、身近な持ち込めないもの
喫煙用のライターとマッチは、1人1個まで、身につけて機内に持ち込みます。預ける荷物には入れられません。持ち込めるのは、使い捨てやガス充填式のガスライター、吸収材入りのオイルライター、小型の安全マッチなどです。ライターに入れる燃料のガスやオイル、オイルタンク式のライター(吸収材なし)、万能マッチは、持ち込みも預け入れもできません。
旅行で持ち歩きそうなもののうち、次のものも、持ち込みも預け入れもできません。
- カセットコンロ用などのガスボンベ
- 生石灰(酸化カルシウム)と水を反応させて温める、加熱式のお弁当
6. 航空会社の公式の案内で確かめること
国土交通省は、持ち込みや預け入れができるかどうかの問い合わせは、利用する航空会社にするよう案内しています。主な航空会社の問い合わせ先の一覧も載せています。
荷物の数や大きさにも決まりがあります。航空業界の団体である定期航空協会は、2026年4月1日から、国内線と国際線で、機内に持ち込める荷物を「身の回り品1個+手荷物1個」の合計2個までとするガイドラインを始めました。身の回り品は、前の座席の下に入る大きさまでです。手荷物のくわしい大きさや重さは、航空会社ごとに決めています。
空港の検査で危険物が見つかり、預けるなどの時間がないと、その場で手放すことになります。持ち込めなかったモバイルバッテリーなどは、宅配便などでも飛行機で運べない場合があります。出発前に、次の点を確かめておきましょう。
- モバイルバッテリーは2個まで・160Wh以下か。預ける荷物に入れていないか
- カメラなどの予備の電池を、預ける荷物に入れていないか
- スプレーや化粧品の1本の量と、全部をあわせた量
- ライターは1個だけで、身につけているか
- 手荷物の数・大きさ・重さ(航空会社の案内)
- 分からないものを、航空会社に問い合わせたか
この記事のまとめ
モバイルバッテリーは、預けずに機内へ持ち込み、160Wh以下・2個まで。機内では充電も使用もしません。スプレーや化粧品は1容器0.5L以下・1人2L以下、ライターは1人1個を身につけて持ち込みます。
航空会社によっては、さらに厳しい決まりがあります。決まりは変わることがあるので、出発前に国土交通省と利用する航空会社の最新の案内を確かめてください。
参考(公式情報・2026年10月4日確認)
- 国土交通省「機内への持込み、お預け手荷物に制限がある品目について」
- 国土交通省「モバイルバッテリーの機内持込みの新たなルールについて」(報道発表資料、2026年4月14日)
- 国土交通省「【旅客の皆様へ】モバイルバッテリーの持込みについて」(PDF)
- 国土交通省「機内への持込み又はお預け手荷物に制限がある品目の代表例」(PDF、2026年4月24日更新)
- 国土交通省「機内持込み・お預け手荷物における危険物についてのお問い合わせ先」(PDF)
- 政府広報オンライン「飛行機へ持ち込めないもの(2026年版) お出かけ前に確認を!」
- 定期航空協会「機内持ち込み手荷物に関するお願い」(2026年3月25日、PDF。ANAのホームページに掲載)
