旅行中の台風・大雨に備える|運休・欠航のときに確かめること

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最終確認:2026年10月4日(制度やサービスの情報は、この日に公式サイトで確かめました)

旅行の日程に台風や大雨が重なると、電車や飛行機が止まったり、予定を変えたりしなければならないことがあります。あわてないためには、どの情報をいつ見ればよいかを知っておくことが大切です。

気象庁は2026年5月29日から、大雨などの情報に警戒レベルの数字をつけて発表する、新しい防災気象情報の運用を始めました。

この記事では、気象庁や国土交通省の情報をもとに、出発前と旅行中に確かめる情報、交通機関の運行情報の確かめ方、旅行を取り消すときの約款の決まりを整理します。

※旅行記ではありません。観光庁など公式の情報をもとに、旅の準備に役立つことをまとめています。決まりや条件は変わることがあるので、最新の情報は記事の最後にある公式ページで確かめてください。

旅のもくじ

  1. 出発の前に見る情報
  2. 2026年5月からの新しい防災気象情報
  3. キキクルで「どこが危ないか」を見る
  4. 交通機関の運行情報の確かめ方
  5. ツアーを取り消すとき・中止になったとき
  6. 宿だけを予約していたとき

1. 出発の前に見る情報

数日先の天気が心配なときは、気象庁の次の情報が役に立ちます。

情報 分かること
早期注意情報(警報級の可能性) 5日先までに警報級の大雨などが予想されるとき、その可能性を[高][中]の2段階で示す。明後日までの分は毎日5時・11時・17時、3〜5日先の分は毎日11時・17時に発表
台風情報(台風の進路予報) 台風の5日(120時間)先までの予報を6時間ごとに発表。予報円、暴風警戒域などを示す
暴風域に入る確率 5日先までに暴風域に入る確率を、6時間ごとに発表

予報円は、台風の中心が来ると予想される範囲です。予報した時刻に、この円の中に台風の中心が入る確率は70%です。円の大きさは台風の大きさではなく、進路の予報のはばを表しています。予報円の外側の暴風警戒域は、台風の中心が予報円の中を進んだとき、5日先までに暴風域に入るおそれがある範囲です。

大雨・土砂災害・高潮で早期注意情報の[高]か[中]が出ているときは、警戒レベル1にあたります。最新の情報に注意し、災害への心構えを高めておく段階です。

2. 2026年5月からの新しい防災気象情報

新しい情報では、たとえばこれまでの大雨警報が「レベル3大雨警報」という名前になり、レベルの数字といっしょに伝えられます。また、レベル4に相当する情報として「危険警報」が新しくつくられました(気象庁)。情報と警戒レベル、キキクルの色の関係は次のとおりです。

気象庁の情報 キキクルの色 警戒レベル とるべき行動(気象庁)
レベル5特別警報 災害切迫(黒) 5相当 命の危険がせまっている。ただちに身の安全を確保する
レベル4危険警報 危険(紫) 4相当 危険な場所からの避難が必要
レベル3警報 警戒(赤) 3相当 高齢者などは危険な場所から避難。ほかの人もふだんの行動を見合わせ始める
レベル2注意報 注意(黄)※黄は2相当 2 ハザードマップなどで、避難先や避難の道を確かめる
早期注意情報[高][中](大雨・土砂災害・高潮) - 1 災害への心構えを高める

気象庁は、自治体の避難指示などが出ていなくても、レベル4やレベル3に相当する情報が出たら、キキクルや川の水位の情報で自ら避難を判断するよう求めています。避難は、決められた避難場所にこだわらず、川や崖から少しでも離れた近くの頑丈な建物の上の階に移ることなども大切だとしています。

3. キキクルで「どこが危ないか」を見る

キキクルは、大雨による土砂災害・浸水害・洪水災害の危険度の高まりを、地図の上で確かめられる気象庁の情報です。土砂キキクル・大雨キキクル・浸水キキクル・洪水キキクルがあり、警報などが出たときに、実際にどこで基準に届くと予想されているかが一目で分かります。

気象庁の協力のもとで、5つの事業者が、キキクルの危険度が上がったことを知らせる通知サービスを行っています。登録した地域の危険度が上がったときに、メールやスマホのアプリで知らせるものです。気象庁は、遅くとも「危険」(紫)が出た時点で、すみやかに避難を判断することが大切だとしています。

4. 交通機関の運行情報の確かめ方

国土交通省は2019年の取りまとめで、大型の台風などが近づくときは、路線の特性に応じて鉄道の「計画運休」(前もって決めて運転をやめること)が必要だと考えられるとまとめています。その中で鉄道会社には、計画運休の可能性を早めに知らせることや、ウェブサイト・SNS・運行情報アプリ・駅の掲示などで情報を出し、次にいつ情報を更新するかもできるだけ書くことを求めています。

台風が過ぎたあとの運転再開は、被害の状況や安全の確認に大きく左右され、見込みを示すのが難しい場合が多いとされています。ほかの鉄道会社への振替輸送が行われない場合もあります。

払い戻しの決まりは会社ごとに確かめます。たとえばJR西日本のネット予約(e5489)の案内では、運休した列車の予約は、乗る予定日の翌日以降に自動で手数料なしで払い戻すとしています。台風が近づくおそれがあるときなどに旅行を見合わせる場合、手数料なしで払い戻せることがあり、その対象はe5489のトップページで知らせるとしています。飛行機も、利用する航空会社の運航情報と、欠航のときの案内を確かめましょう。

5. ツアーを取り消すとき・中止になったとき

旅行会社のツアー(募集型企画旅行)について、標準旅行業約款では次のように決めています。取消料の表など、ふだんのキャンセルの決まりは「キャンセル料のしくみ」で説明しています。

場面 約款の決まり
出発前に、自分で取り消す 天災地変や運送・宿泊機関のサービス中止などで、安全で円滑な旅行ができない、またはできないおそれがとても大きいときは、取消料なしで解除できる
出発前に、旅行会社が中止する 同じような理由で、日程どおりの安全で円滑な旅行ができないおそれがとても大きいときなどは、旅行会社が理由を説明して解除することがある。払い戻しは、解除の翌日から数えて7日以内
旅行中に、続けられなくなる 旅行会社が契約の一部を解除することがある。まだ受けていないサービスの代金から、取消料などの費用を引いて払い戻す。払い戻しは旅行終了日の翌日から数えて30日以内
旅行中に解除されたあとの帰り 求めれば、旅行会社が出発地に戻るための手配を引き受ける。ただし、その費用は旅行者が負担する

また、天災地変などが理由で日程などが変わったときは、旅程保証の「変更補償金」(大事な変更があったときに旅行会社が払うお金)の対象になりません。

6. 宿だけを予約していたとき

観光庁が示す「モデル宿泊約款」では、違約金は、宿泊客が「その責めに帰すべき事由により」契約を解除した場合にかかる書き方になっています。台風などで行けなくなったときの扱いは、それぞれの宿の約款や案内で決まるので、早めに宿に連絡して確かめましょう。

一方、天災など防ぎようのない理由で宿が泊めることができないときは、宿が契約を解除することがあり、その場合、まだ受けていない宿泊サービスなどの料金はかからないとしています。

最後に、台風や大雨が心配なときに確かめることをまとめます。

  • 出発の数日前から、早期注意情報と台風情報を見る
  • 旅行先の地域のキキクルや、通知サービスの登録を確かめる
  • 利用する鉄道・航空会社の運行情報と、払い戻しの案内を見る
  • ツアーなら旅行会社に、宿なら宿に、取り消しの扱いを問い合わせる
  • 予約の画面や確認メール、契約書面を手元に用意する

この記事のまとめ

出発前は、気象庁の早期注意情報と台風情報で、数日先の危険を確かめます。2026年5月29日からは、情報の名前にレベルの数字がつき、レベル4危険警報が新しく加わりました。旅行中は、キキクルでどこが危ないかを見て、早めに安全を確保しましょう。

交通機関は、計画運休や払い戻しの情報を各社の公式の案内で確かめます。ツアーや宿の取り消しの扱いは約款で決まっています。決まりは変わることがあるので、最新の情報を確かめたうえで、旅行会社や宿に早めに問い合わせてください。

参考(公式情報・2026年10月4日確認)